カレー系バックパッカーのブログ

世界一のカレーを求めてどこまでも

県境、国境なんか関係ねぇ!

カンボジアの星空

日本人の恥にならないように、必死で中学一年生レベルの英語の授業に食らいつき、なんとかアホという事をバレずに切り抜けられたと思う。多分。


授業が終わるとカンボジアの先生に「生徒達と一緒にご飯を食べていかないか」と誘われた。

ぼくたちは1日遊んで授業をして腹ペコだったので、お言葉に甘えてご馳走してもらうことにした。


夕食はちょっと具の入ったスープとごはん

今まで食べたカンボジア飯で一番質素だった。

やはり孤児院も経営状態はあまり良くないのだろう

少し食べるのを遠慮してしまった。


子供達は文句一つ言わず喰らいつく

米一粒残さずに食べ切る

その時、ふと自分の小学生時代を思い出した。

不味いと言って文句を言う奴 牛乳嫌い!と一口も口をつけずに残す奴

日本は恵まれ過ぎてるなと感じた。


日も暮れてそろそろ帰ろうかという時間に

帰る時にダイティとご飯もご馳走になってしまったし、1日貴重な体験をさせて貰ったので寄付をしようという話になった。

いよいよ帰る時に校長先生らしき人に、「今日は一日ありがとうございました!お気持ちですが寄付をさせてください」とお金を渡そうとすると、ノー!ノー!と受け取ってくれない

いやいや、と僕らは渡そうとするが、断固として受け取ってくれない

結局僕らが折れて、寄付は渡せずじまいだった。

カンボジアに来てから、ぼったくりやお金をたかられたりばかりだったので久しぶりにお金には変えられない人の美しさに触れて少し泣きそうになってしまった。


そしていざ帰ろうと孤児院を出ようとすると、街灯が無い あたり一面漆黒。

あまりの暗さに戸惑っていたら、先生が明るいところまで送ってってやるよとバイクに乗って登場

ありがたや〜と先生のバイクを見ると4人乗ってるではないか!

ヤンキーでもバイクは4人で乗らんやろ!っとツッコんでしまったが、子供たちは軽いのでセーフという所か

日本だと生徒3人をバイクにノーヘルで乗せる先生が居たら、GTOも PTAも目ん玉が飛び出るだろう

田んぼに囲まれた漆黒の道を4人乗りバイクのライトが照らしてくれる

その時、ふと空を見上げると、空一面に輝く美しい星空見て、孤児院で感じた人の心の純粋な美しさと重なり、一生忘れられない光景になった。


街灯の所まで先導して貰い、本当に今日はありがとうと伝え子供達、先生と別れた。

なんていい日だったのだろう

明日でカンボジアとお別れ 本当にいい国だったとダイティと語り合うのだった。

ただ、そう簡単にはカンボジアから帰れなかった…

次回 ダイティ死す

デュエルスタンバイ!