カレー系バックパッカーのブログ

世界一のカレーを求めてどこまでも

県境、国境なんか関係ねぇ!

ダイティ死す

事件が起こった…

カンボジア滞在最終日の朝

ドミトリールームで僕は目を覚ますと、いつも通り相方のダイチことダイティが寝ていた。

タイへ帰るバスの時間もあるので、お 起こしに行くと体調が悪い…と呻いていた。

体温計などという気の利いたアイテムは無かったので、おでこを触ってみると明らかに熱い

発熱している。 これはマズイと思い、思い当たる節は無いかと考えたらめちゃくちゃ原因っぽいのが昨日の夜にあった。


昨晩、孤児院からゲストハウスへ帰ると、流石に少ないご飯だったのでお腹が空いてしまい、ゲストハウス隣の看板娘がいる屋台へと向かった。

カンボジア最後の夜なので何か名物的な物を頂戴よ〜と伝えると卵が出てきた。

卵?ゆで卵なら日本の喫茶店にもあるやんと残念に思ったが、ここはカンボジア 看板娘が卵の先端を器用に割り、中身を見せて貰うとそこには、ひよこになりかけの何かが入っているのではないか…!

僕らはoh…と眉間に皺を寄せて食べる気が一気に失せてしまった。

人は不思議だ ゆで卵は食べれる 温泉卵もいける 生卵も頑張ればいける チキンは大好き でもひよこになりかけの何かは全く唆られない むしろこれを食うのか…と嫌悪感さえある。

ただこれを食べると凄く精が付くらしい カンボジアではご馳走なのだと看板娘

しかも看板娘があ〜んをして食べさせようとしている。全然食べたいと思わなかったが、ここでそんな物食べられないでちゅと言おうものなら、大和男児として切腹物である。

ありがたく頂戴すると、まず口の中でジャリっとした感触から始まり、醤油の様な濃いめの塩味とちょっと痛み気味のゆで卵の風味がお口の中でマリアージュ 美味しいとは言えなかった。

僕は二口くらいでもういいや…となったが、ダイティの方は美味しくは無いが、あ〜んしてもらえるのがたまらなく嬉しいみたいで無限に食う

あ〜んされる度にチャゲン!チャゲン!(美味しい)を連呼し。残りのひよこなりかけ卵を全て平らげてしまった。

こいつすげぇ…と共に全部食ってくれた事への感謝の念が湧いてきた。

それが昨日の晩の出来事だった。

絶対ヒヨタマ(ヒヨコなりかけタマゴ)のせいやん! コナンじゃなくてもわかる!

僕は食べた量が少量だったので、なんとも無かった。

チャゲン!チャゲン!とあ〜んしてもらう度に満遍の笑みだった彼は12時間後の朝、完全に体調不良の顔になった。


ヨタヨタと荷物をまとめ、ゲストハウスをチェックアウトし、タイ行きのバス停へと向かう

行きで色々トラブルがあっただけに、この体調不良の中、無事にタイへと辿り着けるのか…

つづく